退屈について

退屈とは

 退屈とは一般的に言って、暇である状態、することがない状態で、飽き飽きとすることです。しかしすることがない、と言っても現代ではしようと思えばすぐにでも暇は潰せます。しかしその気が起きない、もしくはそうした暇潰しをしても、「退屈である」状態であることがあります。また、仕事や授業なども退屈である、と言うことがありますし、単にすることがない場合のみを指す言葉では無いようです。

 こうして見ると、自分がやりたいことが出来ない状況であると言えそうです。自分がやりたいこと、望むことが他にある場合、もしくは自分の望みのレベルに達していない時、後は望みそのものがない場合が考えられます。これからは、退屈を感じる人にのみ焦点を当てることにします。

 一つ目の望むことが他にある場合というのは、例えば体育にしか興味ない生徒で、数学などの他の興味の無い学問に対して退屈を感じるという時です。こうした状況においては、興味が他にあることが救いです。そちらに絡めて考えれば、つまり体育に役立つように知識などを蓄えていくなどの動機を作り出すことも出来るでしょう。最悪そちらの道に進めば良いだけです。

 二つ目の自分が望むレベルに達していないこと、というのは、既に理解しているのに延々と説明をされるなどの状況で起こります。また、この場合は、単純作業に対する退屈も含むこととします。単純作業に慣れて、自分の成長の余地が無くなったと悟ったとき、退屈を感じるのではないでしょうか。

 三つ目についてです。望みそのものがない人、と言いましたが、本当に望みや欲望が無い人は数少ないので、正確に言えば、望みは叶わないとして、見ない降りをしている人が大半を占めます。叶うはずのない望み、やりたいことがある場合、一度挫折してしまえば、その望みへの道は絶たれ、自身の望みさえ見なくなります。そうして望み、やりたいことが無くなった人は、あらゆるものへの興味を失うのではないでしょうか。