移転しました
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
ラベル
人を褒めるとは
人を褒めるとは
そもそも人が自分のことを評価するとき、次の二つが考えられます。自分が気付いている所についてと、気付いていない所です。また、それぞれ好き、嫌い、無関心などに分かれると思います。このように6つに分けるか、もしくはジョハリの窓を用いて考えることも出来るでしょう。
ジョハリの窓とは、自分と他人で気付いている、気付いていないで4つの領域に自分を分けたものです。つまり、項目としては、「自他ともに知っている」、「自分だけが知っている」、「他人だけが知っている」、「自分も他人も気付いていない」の4つです。
この4つの場合を、それぞれ好きな所、嫌いな所、無関心な所で分けて考えてみましょう。嫌いな所を考えることには理由があります。それは嫌いな所をいくら褒めた所で相手に響かないからです。
嫌いな所
嫌いな所を褒めるのは基本的に避けたほうが良いと思いますが、どうなのでしょう。ここで、「嫌い」とは、満足していない部分など、マイナスな印象を持っていることを指すこととします。ジョハリの窓を用いると、これは「自他ともに嫌い」、「自分だけが嫌い」、「他人だけが嫌い」、「自分も他人も気付いていない嫌いなところ」、この4つに分かれます。一つ目は触れない方が良いでしょう。三つめとの差は他から見たら分かりませんから、基本的に相手の嫌いな部分には触れないのが得策なようです。もちろん、技術があり、人を見る目が確かであれば新たな活路を見いだせるかもしれませんが。2つ目は地雷です。その場合は相手の反応を良く観て判断するしかないようです。4つ目に関しては、もっと相手に踏み込まなければならないので、時間や労力がかかります。しかしこの4つ目を乗り越えられるような関係性を親友といったりするんじゃないでしょうか。
無関心な所
同じように、「自他とも無関心」、「自分だけが無関心」、「他人だけが無関心」、「自分も他人も気付いていない無関心な所」の4つにわけます。無関心であることと、気付いていないことは似ているようで少し違います。無関心であることに気付いていないこと、というのもあり得るので、ここでは区別して考えます。最初の二つ、対象が無関心であることに対して興味を示し、褒める、これは効果がありそうです。そもそも視野の外にあったものが急に眼前に現れるわけですからインパクトは大きいです。ただ、そのためには相手と趣味嗜好が少し異なっていなくてはなりません。ほぼ同じ趣味嗜好であれば、自他ともに無関心のままですから、そこから相手だけが無関心、という状況に持って行くために、様々な領域に足を広げなければなりません。より相手に対して広く興味を持ち、相手以外にも興味を持つことが、褒める場所を見つける上で大事になりそうです。
好きな所
「自他ともに好き」、「自分だけが好き」、「他人だけが好き」、「自分も他人も気付いていない好きな所」。嫌いの時と同じく、好きという言葉は、より広い意味を持たせています。自他ともに認めることに関しては、真っ先に目が行きがちですが、褒められ慣れているでしょうから、残りを考えましょう。相手だけが好きな所、ここは褒める価値があります。しかしこれも観察眼が必要で、一朝一夕で身につくものではありません。良く相手を観て興味を持つこと、そして興味を示すことが大事です。そして他人だけが好きなところ、これは上手くいけば大きいですが、地雷を踏むリスクもあります。本当に心からその部分が好きであれば、効果はあるかもしれませんが、初めのうちは回避することをお勧めします。
4つ目に関して、これも他のときと同様で、相手を良く観て、相手以外も良く観て、そして相手が何を見ているかを見なければいけません。相手を理解することは、相手の世界で生きることでもありますが、相手の世界だけで生きてしまうと、相手の可能性を見出すことが出来なくなります。どの世界にも入り込めるような興味と観察眼、そして確固たる自分の世界を持って、どんどん拡大していくことが、理想論ではありますが、褒めるということの根本ではないかと思います。
コメント
コメントを投稿