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超ざっくり哲学史「カント」

イマヌエル・カント

 カントは、1724年にプロイセン(ドイツ)に生まれました。両親が厳格なキリスト教徒であったため、カントの哲学もそうしたキリスト教への信仰の影響が多く観られます。カントは、それまでの哲学者たちから学び、哲学史というものを考えだしました。それまでの哲学の流れを研究し、それだけでなく自らの哲学も持ち、自身もその流れの中に身を置くこととなりました。

思想

認識論

 カントは、人間の認識能力について、次の二つに分けられると考えました。それは、感性と悟性(知性)です。感性という言葉は結構曖昧で、日常的に使うことはあってもいざ説明しようとすると難しい言葉です。ですので、悟性(知性)という言葉の意味をはっきりさせてから感性について考えたいと思います。

 悟性とは、対象を認識する能力のことである、とカントは言います。それは言語的で理性的で、意識的なものです。悟性とは、対象物を理解することと言い換えることも出来るでしょう。対象が何か分かるということは悟性による認識、ということになります。

 一方で感性とは、非言語的で非理性的、説明が難しい領域になります。感覚器官によって認識する、という風に言ってもいいかもしれませんが、情緒を解すると言った方がまだ正しい気がします。美しいとか、感覚による認識だけでは捉えられない領域をカバーしているのが、感性という言葉なので、そういった表現をしました。

 説明がしにくいこともあって分かりにくいと思いますが、少なくとも片方さえわかれば大丈夫です。認識能力は二つに分けられるので、ある一方について分かれば、それで捉えられない部分がもう一方だと分かるからです。

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