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お洒落とはどういう概念か
最初に
こういうものを着るとお洒落だとか、何が流行なのかは論じることが出来ないので、お洒落とはどういうものについて考えたいと思います。また、所謂お洒落というものについて詳しい訳でもないので、そのへんはご理解ください。
また、お洒落という概念について、僕の思うそれと読者の方のそれでは大きく乖離している場合があります。それも頭に入れておいて下さい。
お洒落とは
さて、お洒落と言われるものの条件として挙げられることとして、サイズや色、形、材質、用途など色々あります。しかし、ヨーロッパの文化の影響を受けたものほどお洒落と言われる傾向が高いように思うわけです。和風なものも良いでしょうが、座布団や縁側などでお洒落なものというのは少ないと思います。北米、南米、アジア、アフリカなど色々な地域を見ていった時に、お洒落だと感じるのは、ヨーロッパ諸国の文化であるように思います。もちろん、アメリカの軍服からの影響や、そうした国の文化、デザインを取り入れたものも多くありますが、純粋なそれらの文化の多くは、お洒落に当てはまらないことが多いと思います。
こうした違いは一体何から生まれるのでしょうか。少し見方を変えて、都市と自然という観点から考えてみます。自然という言葉はそのまま、人が介入していない状態全般を指し、都市という言葉は、人工的とも言い換えることが出来るでしょうが、そうした人の手が加わったものという意味で使っていきます。注意したいのが、都市と自然は対立する概念ではなく、連続的に変化していくような、程度の差であるということです。庭を考えてもらえば分かりますが、人工の中にも自然があることを踏まえるとそう考えるのが適切なようです。
お洒落と言われるものは「都市化」されたものと言うことが出来そうです。あくまでお洒落は都市化の部分的な要素であるので、都市化されたものの中にお洒落でないものがあっても構いません。さて、上のことをいうには、お洒落と言われるもので「自然」のもの、つまり人の手が加わっていないものが無いことを言えば良いのですがこれは確かなようです。
では、お洒落は「都市化」されたものであることは正しそうですが、どの程度都市化されたものがお洒落なのでしょうか。伸びっぱなしの髪の毛はお洒落ではないでしょう。では完全に手が加わったものだけがお洒落かというと、無造作に見せるような髪型もありますから、一概にそうも言えません。しかし、完全な無秩序ではなく、秩序だった無秩序であればお洒落に含まれるようです。
自然とある程度距離を取ったものの方が、お洒落ということが出来そうです。例えば、各地域の建物を見ると、大半の建物がその環境に適した形をしていることが分かります。それらの家は機能美としての美しさやお洒落さがあるのです。一方でヨーロッパではルネサンスやバロックなどの芸術や建築にこだわった時期がありますから、また、環境もそこまで悪くないこともあって比較的自由にデザインが発展してきたのでしょう。機能としての美しさというのは、その目的が自然に近いほど、都市化度が低くなります。例えばスプーンよりスコップの方がより原始的な作業をするのに向いていますから、その機能美を比べてみると、そのようなことが言えるのでは無いでしょうか。
先ほどの髪の毛の例でも、無造作のものがお洒落であったりするなど、完全に都市化してしまうのも良くないようです。例えば都市化の代表としてスーツや革靴が挙げられますが、それらと交えてカジュアルなものを身に付けている方がお洒落と見なされることが多いです。
まとめ
以上を踏まえると、お洒落というのは洗練されたものと自然とが調和したものに対して使われる概念なのではないでしょうか。
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