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知識と思想の違いとは?
知識と思想の違いとは?
知識と思想というのは何が違うのでしょうか。戦争はいけないことだ、というのは知識とも思想ともとれます。ただ、戦争はいけないことだと知っている子供と、戦争はいけないことだと知っている戦争経験者では、前者は知識であり、後者は思想であると言うことが出来そうです。その違いは経験の有無でしょうか?
例えばご飯は残さず食べよう、という考えの場合、同じ経験であっても人によって知識の範疇を出ないものであったり、思想になっていたりと差があるでしょう。感情が伴っているということが違いなのでしょうか?
ここではその違いについて考えますが、「知識」、そして「思想」という言葉の解釈は僕個人の経験に基づくものです。人によっては納得いかないかもしれません。
知識
知識は何かについての情報です。その情報は、単体のものかも、複雑なものかもしれませんが、単体へと分解できます。知識とは、単体に分解でき、それ自体で意味を持つものです。また、知識には経験が必要ありません。外部から、例えば教科書などから得る情報も知識ですが、そこに個人の経験はありません。
知識を持つことは人生を豊かにすることだと思います。しかし、知識を知識のままにしておくのは非常にもったいないことです。知識は単体だといいましたが、一度取り込まれた知識は、個人の中でそれまでの知識と関連付けしあい、知識体系を作り上げます。ただそのためには、得た知識を反芻することや、その知識について考えることが必要となります。
以上のように考えると、知識体系も知識として定義しても良いかもしれません。知識体系は、個人の行動をする際の基準になることもありますが、知識から人が動くことはありません。もしある知識を元に人が行動するのであれば、それは感情なり、意思が介在します。純粋な知識ではありません。では、そのようなものをなんと呼ぶのでしょうか。
思想
思想も知識体系での一種であることは疑いないようです。単体の知識からなることも、複雑な知識からなることもあります。そして知識と同じく個人の経験が伴わないこともあります。しかしそれはあくまでも発生の段階での話です。他人の「思想」であっても、個人の中に取り入れ、日々の生活の中で経験を伴って個人の「思想」に昇華していくものだと思います。そうした経験の有無、知識体系のまわりに付随する具体的なエピソードの集合が、思想なのだと思います。知識、そして経験からなる情報を繋ぎ合わせる関係性を思想、と呼ぶのでしょう。
また、大きな違いとして、知識とは違い、知識体系そのものがある方向を向いているということが挙げられます。ある方向を向いた知識の集団、ある傾向をもった考えに基づいて意味付けされた知識体系、ということも出来るでしょう。
まとめ
知識と思想には上のような違いがあります。生きていく上でより大きな影響を持つものは思想です。思想という個人の中の方向づけられた知識体系は、個人を動かし、時に他人も動かします。
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