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自己啓発本を読む意味は?

個人の経験に基づいた自己啓発本

 年収~の秘密、だとか、ナンバーワンホスト~のように個人の経験から書かれているのが、上に題した種類の本です。

 その個人の知識が膨大であれば後述するものに当てはまるので、ここではその個人の仕事の範疇を大きくはみ出ない知識しか有していない人のものを考えます。

 こうした本では、個人の経験から、生きていく上で役立つこと、仕事に役立つことなどを抽出しています。それはある意味での真理であり、個人が辿り着いたもので、たったひとつの真理ではなく、周りに経験を侍らせた知識体系です。

しかし、他人の経験は他人のものであって自分のものではありません。そうした真理は、個人の経験をもって裏打ちされ信憑性を増しますが、同じ知識は既に偉人たちが辿り着いています。それはそれでその真理の根拠にもなりますが、言い方を変えれば読む必要もないと言うことになります。

 そうした知識を自分の中に取り込んだあと、それからの経験、それまでの経験をもって知識体系を作り上げていきます。その真理が自分のものになる頃には、他人の経験の影はありません。

 そうした知識に気付くきっかけとしてはいいかもしれませんが、それなら立ち読みでキーワードだけ押さえ、後は自分の中で発展させた方が特です。

知識の集合体である自己啓発本

 これは専門家による本が多いと思いますが、そうした専門知識によって、生きていく上で役立つことなどを導き出していることが多いです。こうした知識は専門書に比べて理解しやすいという利点があるので、最終的にそうした専門書を読む人、または軽く触れたい人に関しては良いと思います。

 ただ、ここでも注意していただきたいのが、そうして得た知識はそれだけでは不十分であって、咀嚼して嚥下して消化することが大事です。知識だけで独立したものは地に足がついていないものと同じです。数学の分野など、抽象的な概念が多いものでも、実際に存在するかのように考えられる人もいます。そうした知識に対する臨場感というのでしょうか、それが強い方が良いと思います。

 そういう状態に至るために、最初のうちはその知識を意識して、最終的に無意識下で思考が出来るようにすることが大事です。

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