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メンタリズムの罠:ダレン・ブラウン 感想
はじめに
人を思い通りに操ってみたい、まではいかなくても、相手が何を考えているか知りたいと誰でも思うのではないでしょうか。メンタリズムという言葉は世間にあふれていますが、その実体を知る人はほとんどいません。現象だけが知られていて、メカニズムが知られていないのです。
そんな人の心に踏み込む、人を操る、人を不可思議な世界に導いていく、そんな世界があります。そしてそれは特別なものではありません。
ダレン・ブラウンとは?
ダレン・ブラウンはイギリスのメンタリストで、メンタルマジックが得意で、他にも心理学や催眠術を用いたパフォーマンスを行っています。
最近daigoさんのおかげというべきか、メンタリズムという言葉が世の中に浸透し始めています。この本を訳されたのもそのdaigoさんなので、日本で「メンタリストと言ったら」といってまず最初に上がる人物だと思います。
さて、ダレン・ブラウンについてですが、他のメンタリストが相手の心を読むようなパフォーマンスをするのに対し、それに加えて催眠術も行うことで知られています。YouTubeなどで動画は見ることが出来ますが、やらせではないかと思う不可思議なことが起きています。実際やらせではないかという声が上がっていますが本当のところはどうなのでしょうか。
メンタリズムの罠
この本では、その舞台の裏側が垣間見えます。マジックなどはYouTubeでも見えるようになりましたが、その影響かマジックに対する僕たちの距離感は近いものになってきています。しかし日常の中で味わえる非日常であるマジックは、どのようなものなのでしょうか。最初の章では、マジシャンとしても腕が立つダレンによる、マジックの裏側、奇跡の背景を見ることが出来ます。
そうした舞台裏を見てがっかりする人もいるでしょうから、そういう人にはおすすめは出来ませんが、そうした裏話が好きな人には良いと思います。単純なマジックを例に、マジックという不可思議な現象の本質について語ります。パフォーマーとしてだけではなく、人の心に触れてきた彼だからこそ見えるものなのでしょうか。
そして記憶術について、催眠術について、無意識のコミュニケーションについてと続きます。一番興味があるのは催眠術でしょうか?そもそも僕は懐疑的でしたが、納得させられてしまったあたり、上手くだまされたのかもしれません。
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